7時起床。1時間半もゴロゴロしていたので、実際は8時半に起きたのと変わらない。窓の外の空が水色で、光がオレンジだった。

　noteで素敵な日記を書く人を見て感動したのだが、Twitterを見ると新しい一面が見えてしまい、お腹いっぱいになってしまった。わたしって、単純に空腹の時に美味しいものを想像してる瞬間が好きなんだな。他人の謎めいた部分が、いつまでも謎なままである美しさに魅了されてしまう。noteでこれからも楽しく追わせていただきます。

　着替えた後、今日の自分はどんな顔なのかなあと鏡の前に立つと、昨日と全然違う顔をしていた。見たことないくらいクマが濃くて、びっくりした。夜、寝付きが悪かったからかもしれない。そういえば少し寒かったような。イベントでもらったホットアイマスクの出番が来たようだ。

　メイクできた。髪を梳かす。昨日からうっすらひょっとして？と思っていたのだが、髪がつやつやしている！作り置きのスムージーをなんとなく毎日飲んでた効果だろうか。感動した途端、スマホをシンクに落として、歯磨き粉まみれになった。拭いたらリマインダーが起動していた。なんだこれ？

　カフェに行く準備万端になってから、やっぱり知り合いの入院見舞いに行くことにした。差し入れを選びにドラッグストアに行ったが、探しものがなくてぼんやりしていると、トンボが目の前を横切った。店内なのにありえなくてめちゃくちゃテンションが上がった。それまで目が滑っていたのだが、トンボを見たことで見ることへの意識が蘇り、すぐに見つかった。本気で、神様が私を見てると感じた。

　家に帰り、見舞いに弱虫ペダルの小鞠ぬいを連れていくことにした。いつも部屋の壁で私を見張ってるので、たまにはね。

　車窓の外を見ながら、おせっかいな人って嫌いじゃないなと思った。なんでそう思ったのか思い出せない。

　見舞いに行って人と会い、自分の人生史に残る大事な経験をした。そのことを家族に話し、トイレ掃除をしてから紙の日記に書きとめていたら、歯医者をすっぽかした。電話口のお姉さんは、やさぐれっぽい声だったので、多分あの人かなーとイメージした。ごめんなさい。

　スタンド・バイ・ミーの原作には、「本当に大切なことは人には話さない」と書いてあるらしい。大切な経験を重ねながらも、秘めていくとき、人は心を守りながら人に優しくなれるのかもしれない。謎が謎なままである美しさは、ここから来てるのかもしれないと思った。

おしまい。