電車、非日常

昼頃、電車に乗った。駅の階段を1段飛ばしでケロッと登り終えて、流れゆく人たちを眺めた。大きなコートに着られてる若い子とか、デカ花柄のコートを着てるおばあちゃんとか、思い思いのおしゃれへの意識が見えて、やる気が出た。

乗車し、次の駅へ。電車の速度がゆるみ、車窓の外にまばらに人が見える。リップ塗ってるかわいい女の子や、ひどく眉間にシワが寄ってるおじ様を見て、心の中でケラケラ笑った。スマホでは決して得られない人間の正体はこんなにも愛らしい。乗り込んできたこの人たちは、みんな何かの正体なのだ。なんて普通なんだろう。

仕事柄、スマホの中の方が日常になりつつあり、アイドルや新しいアニメやかっこいい絵に耐性が付いてしまっていた。だから現実の、全校集会くらい人が集まる場所なんて私にとってはもはや電車くらいだ。電車、非日常。目的が違う人達が、同じ場所を目指して集合する。電車って群像劇っぽい。

こういうことを言うとアレだが、決して器量が悪くはないがイケメンともまた違うラインの顔の人っている。こういうお顔の人もっと描きたいなあ。どういう人生歩んでるんだろう?

顎が小さいかわいい女の子を見たり、ひっつめ髪のノーメイクのOLさんを見たりして、仲良くなれそうーなどとのんきに思った。

用事が終わって帰りの電車。まばらな車内。熱心に編み物をしてるお姉さんと、パソコンをやってるお姉さんと、コンビニスイーツをばくばく食ってるお姉さんがいてめちゃくちゃ嬉しくなってしまった。移動式コワーキングスペースだ。私も阿波踊りとかすれば良かった。

なんかいい日だった。なんかいい日って、すごく良い日よりはるかに素晴らしいかもしれない。

ほなまた。